胸郭出口症候群
胸郭出口症候群は、腕をあげる動作にともなって手や腕などがしびれたり、肩や腕、肩甲骨周辺が痛むといった症状が出ます。主に、なで肩の女性や、首が太くて筋肉質の男性などに多くみられます。また、重い荷物を持ち運ぶ職業に従事する人にも多くみられます。
胸郭出口症候群の原因
腕・手を支配する神経（腕神経叢）や血管の通り道が頚部の斜角筋や胸部の小胸筋、鎖骨によって圧迫され阻害されるために起こります。
胸郭出口症候群の症状
しびれ、痛み
上述の通り、つり革につかまったり、洗濯物を干すなど、腕をあげる動作で、手や腕などにしびれやだるさ、肩や肩甲骨周辺に痛みが生じます。リュックサックを背負う、重い荷物を持ち上げるなどの動作でも、しびれや痛みが現れることもあります。
感覚障害
手から肩までの小指側（尺側）に沿うように、痛み、刺すような痛み、しびれ感、電気が走るような、などの感覚障害が現れます。
運動障害
握力の低下が起こり、細かい動作ができなくなったりするなどの運動麻痺が現れます。握力低下が進行すると、手のひらの小指の下筋肉がやせてきたりします。
血行不良
頚部の斜角筋の間、鎖骨、小胸筋の下を通る血管が圧迫されると、上肢の血行が悪くなって白っぽくなります。また、静脈血の流れが悪くなることで青紫色になることもあります。
４６歳 女性
右肩と背中の痛みのため来院。
10年ほど前より肩のこりと手の痺れを訴えており、当時、胸郭出口症候群の診断を受けている。現在は慢性的に疲労も、頭痛も感じているという。
右斜角筋が症状の大きな要因となっているようでした。
アクティベータメソッドに加え、筋肉に対するアプローチを行い、５回目の治療で通常の動作では手の痺れが出なくなっていた。
胸郭出口症候群に似た疾患
- 手根管症候群：手指のしびれ、とくに親指、人差し指、中指、薬指に強く表れる。手を振るとしびれが軽減することもある。
- 頸椎症：神経が圧迫されることで起こると言われている症状。指・腕・肩にしびれが起き、首を前屈・後屈すると症状が悪化しやすい。
- 肘部管症候群：肘の屈折をくり返すことで尺骨神経が圧迫され、しびれが起きる。特に、小指・薬指・肘・上腕に現れることが多い
※ご参考にしていただければ幸いですが、どなたでも同様の効果・結果が出ることを保証しての掲載ではございません。
各種療法は万能ではありません。個人個人で効果は異なります。また、カイロプラクティックと各種療法をセットで対応することで効果が高いと判断した場合、セットでお勧めすることがあります。割引料金の設置もございますが、別途料金がかかりますので強制することはございません。
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