: 手根管症候群
------------------------------------------
29歳 女性

昨年6月ごろから手の痺れを訴え、整形外科で手根管症候群と診断されていた。仕事上の問題で、労災認定され休職し、整形外科での治療の甲斐あって職場復帰を果たしたが、手の痺れ、手の熱感が残り、握力は回復していない。医師からはあまり手を使わないようにといわれているが、いつになれば・・・という不安から来院。

手根管症候群は手首の手のひら側にある骨と靭帯(じんたい)に囲まれた手根管というトンネルのなかを、正中神経と9本の指を曲げる筋肉の腱が通っています。このトンネルのなかで神経が慢性的な圧迫を受けて、しびれや痛み、運動障害を起こすものです。

チネルサイン、ファレンテスト陽性。
母指外転筋、母指対立筋筋力検査は3/5であり、ボタンを留めることができなかった。

ドロップを用い、手関節へのアプローチと頚部のアプローチで手の痺れは初回の治療時に解消された。だが、筋力は戻らなかった。

週1回来院いただき、頚部・肘関節・手関節へのアプローチを継続し、4回目の来院ではなんとかボタンが留められるようになり、6回目には筋力が4/5まで回復。7回目の来院後は、週1回から2週に1回の来院へ変更し、継続治療としている。
(C)PAO カイロプラクティック all rights reserved