: 腰部椎間板ヘルニア
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30歳 女性

3ヶ月前に腰痛があり、クイックマッサージに行き、その後腰痛+坐骨神経痛が悪化した。
整形外科にてMRIを撮影し、腰椎4番、5番に軽いヘルニアとの診断を受けた。
整形外科にて、牽引等での治療を受けていたが一向に改善する兆しがなく、来院した。

椎椎間板ヘルニアの好発年齢は20代後半から40代後半くらい
椎間板はゼリー状でその中には髄核が収まっていて背骨一つ一つの間に存在し、クッションの役目をしています。各椎間板を重ねるとその長さは、背骨全体の約1/3に相当します。椎間板の髄核が膨隆・突出した状態を椎間板ヘルニアといい、症状は腰痛と坐骨神経痛を訴えるのが典型と言われています。

痛みは腰部下部と左殿部〜ふくらはぎにあるとの訴え。
整形外科学的検査 SLR 右90度以上 左45度弱で痛み。 
ボネット左(+)ベクタールシッティング(−)ケンプテスト(+)ブラガードサイン(±)パトリック 左(±)
可動域 前屈60度 伸展30度 
神経学的検査 振動覚 反射すべて正常 触覚、痛覚は痛みのためやや減弱
運動は、L4 左右5/5 L5 右5/5 左4/5 S1 右5/5 左4/5
他 腸腰筋 やや左緊張 梨状筋 左起始停止部に圧痛が強く、中・小殿筋にも圧痛 股関節左屈曲+内旋で痛み増強

MRIでは確かに膨隆が認められるが、上記検査結果とくしゃみやりきみでの痛みの増悪がないため、ヘルニアによる問題ではないと判断し、カイロプラクティック治療を実施。
初来院にて治療後には、腰部の痛みは解消され、その後も出ていない。

殿部、ふくらはぎは痛みは若干楽な程度で残っているため、2回目以降も継続来院にて、腰部、骨盤、股関節の調整と殿筋群に対するアプローチを行った。

5回目治療後には、SLRは100度を超えるまで挙上でき、股関節の屈曲+内旋での痛みはほぼ消失し、ツッパリ感のみとなり、前屈も床に手がつくまで可能となっている。ふくらはぎの痛みも軽減してきているとのこと。


継続治療中
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